
「先生、使役動詞ってなんでto不定詞じゃなくて原形不定詞がくるんですか?」
「私は英語講師ですから、そういった質問は言語学者に聞いてください。」
アメリカで英語の先生に文法の質問をするとそんなふうな返事をされます。
『え?先生、知らないんだ??』と猜疑心を持つかも知れませんが、考えてみればそりゃそうです。
先生はインストラクターであって学者ではないのです。
日本人にとってこれは目からウロコです。
なぜなら、日本では「なんでも答えられないと先生失格!」という固定概念があるからです。
そして、そういった生徒の質問に答えられない先生自身も自分を恥じてしまいます。
そもそも、生まれてから言語を覚えていく過程で、子供は理屈で英語を学んでいません。
親や周囲が話していることをただ聞いて丸まんま覚えるだけです。
インターナショナルスクールにも英語教室にも通わず、家で親が英語を勉強させているわけでもない私の4歳の非ネイティブの息子がつい先日、「I might be able to do that.」と言ったのでギョッ!としました。
YouTube、スゴい。
タダでくだらない動画を見ているだけなのに英語がペラペラになってきてる。
『えっと、これは使役動詞のmakeだからそのあとに来る動詞にはtoを付けちゃいけないんだな、、、』などど考えて英語を話そうとする人は不幸です。
学校教育で英語を話せない先生が「文法、文法」と言うから、日本人は英語が苦手になってしまうのです。
もっと楽しく英語を学びたいのに!!
すべて文部科学省と教育委員会の責任です。
日本の英語教育だってそれに近い教え方ができるのに、無学のお役人やお偉いさんがそれを阻んでいます。
英語を勉強する時は、「なんで?」と考えるのは辞めましょう。
第一、理屈で覚えようとしても「言語は理屈で説明できないものだらけ」だからです。
「だいたいこういう傾向はあるけど、例外もあるよ。」の世界なのです。
例外を覚えることのバカらしさ。
普通のアメリカ人に「使役動詞ってさ、、、」って尋ねても、「ん?causative verbってなに??」って逆に聞かれますよ。
日本人の方がアメリカ人より文法用語には詳しいですからね。
そういうわけで、「英語は黙って覚えろ。」
以上、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
レナードでした。