
「フィリピン人講師の英語って訛りはありませんか?」
良く聞かれる質問です。
答えは、「はい、ガチガチ訛ってます。」
私はオリコン英会話スクールトップ10内の3校(2020年5月時)に参画した際に、スクールHPのQ&Aや問い合わせに「多少訛っていますが当校のトレーニングで徹底的に発音矯正をしています。また、どの英語圏に行ってもそれぞれの国の訛りがありますから、気にするほどではないです。」と私は書きました。
フィリピンの英会話スクールのオーナーや日本人スタッフ、また英語学習について書いているブログ著者が似たようなことを述べています。
日本語がまったく通じないネイティブ・イングリッシュ・スピーカーしかいない職場でビジネス英語を用いて仕事をしたこともなく、もちろんフィリピン人講師より英語を話せないのに、フィリピン人の英語を判断するとは、お前は何様?という話です。
フィリピン人講師の採用、トレーニングをしてきた私の統計で言えば、100人に一人ぐらいは訛っていません。
そしてその講師は、白人経営の英語学校や英語圏の国々で英語スキルを磨いてきた実力者です。
フィリピン人講師のおもしろいのは、「レッスンでは訛っていないのにプライベートになると訛りまくる。」というところです。
日本人でも仕事では標準語を使うけれど、私生活ではバリバリの大阪弁に戻る、みたいなものです。
フィリピン英語には独特の文法もあります。
例えば、英語講師だろうと、フィリピン人の多くが
I am interested inとは言いません。
inの部分はwithとか他の前置詞になります。
I am interested in Japan.を
I am interested with Japan.
とフィリピン人講師が言っても、日本人生徒はその意味がわかります。
英語で苦労している者同士は、変な英語でも推測して正解を導き出す経験値があるからです。
しかし、ネイティブがI am interested with Japan.と聞いたら確実にその違和感を覚えます。
日本語で例えると
私は日本に興味があります。
私は日本と興味があります。
みたいな感じです。
「私は日本と興味があります」と言っても、『「日本に興味があります」って言いたかったんだな。』って理解してあげられますよね。
前置詞の違いというのは小さいことのようですが、これを正しく使えるか使えないかが、ネイティブみたいに話せるか・話せないかの分かれ道です。
なぜなら「なんでその前置詞じゃないとダメなの?」には”理由がない”からです。
日本人の英語の先生は、生徒が覚えやすいように工夫して法則を見出そうとしてくれますが、規則性は100%ありません。
そして、この規則性のない表現をどう獲得するのかと言えば、乳児・幼児期にネイティブ・スピーカーの親より耳からインプットされます。
語学を理屈で学ぶ年齢になると不規則な言い方を100%丸暗記しなくてはいけなくなります。
中学の英語で、不規則動詞の現在形ー過去形ー過去分詞形を丸暗記させられましたよね。
put – put – put
変化しないんかい!
イングリッシュ拒否男になるキッカケです、
フィリピン人はネイティブ・イングリッシュ・スピーカーではないので、乳児・幼児期にネイティブの親から英語を聴いていません。
だから文法や発音が間違っていても仕方ありません。
フィリピン人で英語がネイティブっぽい人は、教育やトレーニングを経て、後年培ったものです。
私はフィリピンとフィリピンの人々が大好きですし、フィリピン人が庶民でも日本人より英語が話せることを素晴らしいことであると思っています。
しかし、もし私が英語を話せなくて留学先を探しているとしたら、フィリピン・セブ島英語留学には絶対に行きません。
厳密に言うと、日本人や韓国人オーナーが経営している英会話スクールには行かない、という意味です。
なにせ、オーストラリア人の英語講師を否定してアメリカ本土に行った私ですから当たり前の話ですが。
「安くて近いから」という理由で選んだ教育は安いなりの結果となります。
ちなみに、フィリピンには行く価値のあるインターナショナルスクールがありますので、そういう学校なら大いにオススメします。
以上、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
レナードでした。