
オフィスで教えている講師と自宅で教えている講師では、オフィスで教えている講師の方が良いのでは?と何となく思うのが普通ですが、実態はそうではありません。
オフィスで働いている講師なら研修をしっかり受けただろうし、運営が毎日のレッスンの監視をしているだろうからちゃんとしている、ということはありません。
オフィス講師にプロとしてお金を取れるだけの内容と期間を設けて研修を与えてデビューさせているオンラインスクールはそうそうありません。
なぜなら、研修期間中も給与は発生するので、経営者はトレーニング期間をできるだけ短くするように運営に命令をするからです。
もちろん在宅講師には運営による直接的な研修はありません。
マニュアルを与えて「はい、自分で勉強してね」で終わりです。
ですから、こう書くと、オフィス型のほうがやっぱりマシ?に思えますが、先生という職業は6割は天性のもの(デビュー時は9割が天性)ですから、ロクに研修を受けなくても教えるのがたいへん上手な人はいます。
そもそも、いい加減なオフィス勤務の講師を発見しても、運営はその講師を叱るだけの英語スキルも度胸もありません。
というより、講師として生徒にどのような態度で望むべきかを説教のできる教育学的なバックボーンを持っている運営は存在しません。
ですので、金銭的、若しくは停職といったペナルティを課すことで、講師を抑えます。
私がフィリピンで働いていた某オンラインスクールでの実話です。
ひとりの講師が生徒の承諾を得ずにウェブカメラをオフにしてレッスンをしていました。
生徒がカメラをオンにするように頼んでも聞き入れません。
その理由は、
「今日のアタシは可愛くないから」です。
わけがわかりませんね。
このことは、レッスンの様子をモニタリングをしているフィリピン人ITスタッフがそれを発見し、日本人の教務スタッフに通報して発覚しました。
しかし、日本人スタッフたちは何も対応をしません。
なぜなら、フィリピン人講師の方が英語能力は上ですし弁(屁理屈)も立ちますから、注意しても玉砕することがわかっているからです。
なので、「アイツはペナルティだ!」と吠えていました。
私は教務担当ではありませんでしたが、日本人スタッフが何も手を打たないのは、お金を払って受講をしている生徒に失礼ですので、その講師のキュービック(簡単な壁に囲まれている講師のブース)に行き、「いますぐウェブカメラをオンにしなさい。」と言いました。
講師は一言も反抗をせず、すぐにカメラをオンにしました。
従業員というものは、管理者の英語力だけではなく、人としての資質も観察しており、『こいつにはどこまで挑戦できるか』を常に見計らっています。
ビジネスレベルの英語を話すことは最低条件として、その上で、『この人には逆らってもムリだ』と外国人従業員に思わせる風格を備えることがダイバーシティ・マネージメントでは重要です。
さて、そういうわけで、オフィス勤務でも在宅勤務でも「ダメな講師はダメ、良い講師は良い」ということがおわかりでしょうか。
いろいろな講師を受けてみて、その中から自分に合った先生を見つけることが大切です。
以上、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
レナードでした。
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