
「フィリピン(人)が好きだから英語の勉強を始めました。」という人、いますか?
それなら、タガログ語かビサヤ語を勉強するはずですね。
「オンライン英会話のフィリピン人講師がカワイイから英語の勉強を始めました!」という方は除きます。
英語の勉強をしようと思ったきっかけはなんでしょう?
言語学を極めたいからです、という人はそうそういないでしょう。
好きな曲が英語だからとか、ハリウッド映画や俳優が好きだからとか、白人が好きだからとか、そういった単純な理由で英語に興味を持ったと思います。
TOEICのスコアがないと就職や昇進ができないから、とか会社の社内語が英語だから、など、別に英語自体に興味はないのに、強制的に英語の勉強をしないといけない人は不幸です。
英語文化が好きで英語を学びたい人、例えて言うと、アメリカ文化が好きだから英語を学びたい人は、フィリピンへ留学には行かないと思います。
英語そのものの勉強はできますが、それ以外は得られるものがないからです。
まぁ、フィリピンはアメリカ文化や産業の影響は大きいですから、ハリウッド映画やアメリカの食べ物などは日本より格安で溢れていますが。
ハリウッド映画の新作は日本円で500円ぐらいで日本より早く観られるし、スーパーの食品なんて赤ちゃんの粉ミルクやインスタントコーヒーなどネスレ(ネッスル)だらけです。
しかし、「白人や黒人などの他人種が醸し出すアメリカ文化が好きだから英語が話せるようになりたい。」という人は、フィリピン留学をすることはないでしょう。
もし、”安くて近いから”というだけの理由で、英語が母国語ではないフィリピンに英語留学へ行く人がいたら、それはどうなんでしょう。
教育にケチるとケチったなりの結果しか得られません。
ただし、「オンライン留学」だったらフィリピン人に教わるのはありです。
フィリピン人でなくてもセルビア人でもグルジア人でもいいです。
英語が話せる日本人講師でもいいんじゃないですか?
「時間とお金がないけど、毎日ちょっとでも英語に触れていたい。」という人には最適です。
ところで、「アメリカやイギリスに語学留学に行く前のステップとしてフィリピン留学をどうぞ」と宣伝をしているわけのわからないスクールもあります。
どんなステップなんでしょう。
「いきなり英語ペラペラのネイティブ白人と話すのは緊張するからフィリピン人で練習しておけ。」
もしくは、
「ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーのレッスン代は高いので、安いフィリピン人で妥協をしておけ。」
「お金が溜まったらアメリカとかイギリスに行こうね。」ということです。
おもしろい考え方です。
世界チャンピオンと戦う前に世界ランキング8位と戦っておく、みたいなものですね。
そういうことですか?
なんか違うような気がします。
世界ランカーと試合をしたって相手の変な戦い方を覚えてしまうことはありませんが、語学の場合は、クセがスゴい発音や文法を身につけてしまいますもんね?
英会話講師を選ぶ時は慎重に。
以上、今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
レナードでした。